2019-01-01から1年間の記事一覧

「アーケード」

恋人が、見た夢について話してくれたので文章にしました。 だだっ広い公園にいる。砂地の周りに芝と木が生えているのが見える。遊具はない。公園ではないのかもしれない。遊具はないが、目の前に石でできた階段がある。一段一段が高く、上がるのに苦労する。…

本を出します!!!!!

〔2023年11月24日追記〕 増補版を出しました!!! con2469.hatenablog.com 〔追記おわり〕 今年の1月と2月に公開した の完全版を制作しました!!!!!『四百センチ毎秒の恋』という題名です。 表紙はこちら 以下より買えます! 完全版ということで、ぼく…

補遺:ミシェル・ウエルベック "(C'est comme une veine qui court sous la peau)" 訳と解釈

この記事は、「カモガワGブックス vol.1 非英語圏文学特集」に西村トルソー名義で寄稿した「恋愛資本主義社会のミシェル・ウエルベックーー革命、闘争、中断/静止」の補遺です。この記事は単体で完結していますが、本誌と合わせてお読みいただくとさらにお…

分かりやすさに抗って|大前粟生『私と鰐と妹の部屋』読んだこと考えたこと

大前粟生による奇妙奇天烈な53の短い物語がぼくの心に響くのは、それらの物語が「分からない」ことを受け止めてくれるからだと思う。 奇妙奇天烈な物語というのは、絶景を見たときの感覚と同じものを読者に与えることが多い。表されるもの、目に見える外的な…

なぜ初デートで映画を観にいくのか|アラン・バディウ『愛の世紀』読んだこと考えたこと

恋愛的に気になる人を初めてデート*1に誘うとき、映画を観にいくことが頻繁に選ばれているように感じます。しかし、なぜ映画なのでしょうか。せっかく初めてふたりきりで出かけるのに、大抵の場合2時間ほどは沈黙を強いられる映画を観るという行為がなぜ選ば…

ぼくをふった女の子とふたりで台湾(高雄・台北)で食べたものたち

関連記事前編 con2469.hatenablog.com 関連記事後編 con2469.hatenablog.com この前の記事で書いたようにぼくのことをふった女の子とふたりで台湾に行ってきたので、そこで食べたものを時系列順に紹介していこうと思います。4泊5日。高雄、台北、高雄の順で…

告白したらふられたので「その女の子のことを想って過去に作った短歌から選んだ158首」を紙に印刷して本人に渡したら1首ずつ感想をくれた話【後篇】

本になりました! con2469.hatenablog.com 本記事は後篇です。未読の方は上のリンクから前篇を読んでください。既読の方も復習してからどうぞ。 導入 取 ラブレターです。(158首が印刷されたA4用紙9枚を手渡す)K えっ、重い……。取 (さすがにKさんでも嫌が…

告白したらふられたので「その女の子のことを想って過去に作った短歌から選んだ158首」を紙に印刷して本人に渡したら1首ずつ感想をくれた話【前篇】

本になりました! 前置き 実は、ぼくは一昨年の年末から「西村取想」という名前で短歌を作り、毎日1首以上をTwitterに投稿しています。 twitter.com 今回はその短歌にまつわる話です。 1ヶ月前に1年半ほど片想いをしていた女の子に告白をしたらふられました…