禁煙日記 20日目〜21日目

 

20日

 

院試の二次試験が終わった。筆記試験の問題形式が変わって個人的には解答しやすくなっていた。しかし指示された語数に達することなく提出してしまったので不安が残る。面接試験ではまずフランス人の先生と15分ほどフランス語だけで会話したが、「卒論の内容を要約してください」と言われて答えようとしたら緊張のあまり自分の卒論の内容を忘れてしまい、ずっと " l'impossibilité de l'amour " (愛の不可能性)と連呼した。本当は、ウエルベックは愛がもはや不可能であるということを示すことで愛を再発見させようとしているという内容の卒論だったのだが、愛を再発見することなく面接試験が終わってしまった。ちなみにフランス人の先生はウエルベックの撮った映画を2本ほど見たことがあるらしい。 " bizarre " (ややこい)と言っていた。そのあとに日本人の教授と准教授とも面接をしたが、教授に「もっとフランス語を勉強してください」と言われたので「ですよね〜自分でもなんで一次試験を通過できたのか分かんないです〜」とヘラヘラしながら言ったら、准教授が「そう? ぼくが採点したなかではいちばん良くできていたよ」と言ってくださったので「はっはっはっまたまた〜」と言いながら心のなかで某大学大学院の学力低下を憂いていたら終わった。

 

 

21日目

 

昼飯を食べた中華屋の店内に禁煙シールと喫煙可シールの両方が貼ってあった。料理がなかなか出てこなかった。あと付いてきたミニラーメンがどう考えてもサッポロ一番だった。

 

恋人宅の近所に煙草屋があり、舌を噛んだ。