1週間禁煙したのだからご褒美として喫煙してもいいはずだ。と思ったがまだ1週間禁煙したわけではないことに気がついたので喫煙せずに済んだ。
大学は期末試験の時期であり今日もひとつ試験があったわけだがウンウンと唸りながらもなんとか終わらせて外に出ても煙草が吸えないというのはなんと虚しいことか。期末試験なんていうものは煙草を旨くするためのものでしかなく、畢竟するに人生のあらゆる障害や困難というものは煙草を旨くするためだけに存在しているのだ。それらを乗り越えられたときの煙草は自らへの褒美であって旨い。乗り越えられなかったときの煙草は自らへの慰めであってこれまた旨い。煙草がなければ期末試験なんて資源ゴミの袋に入れられた生ゴミである。ゴミといえば、フランス語で「ゴミ箱」を意味する "poubelle" という名詞はそこから転じて最近では「ゴミ」のことも指すらしいが、そもそも "poubelle" とは19世紀末に県民たちにゴミ箱の使用を命じたSeine県知事 "Eugène Poubelle" という人の名前に由来しており、街の衛生状態向上に取り組んだ人の名前が今や「ゴミ」を意味しているというのはなんとも皮肉なことである。
最後に、今日の期末試験でおもしろかったことと昨日あった卒論試問に関する自分のツイートを載せておく。試問のあとも煙草を吸いたくて堪らなくなった。
辞書持ち込み可の仏文和訳試験に向けて羅日辞書を机の上に置いている人がいたので、「すげーやつがいるもんだな」とか思っていたらその人は試験開始直後に「間違えた!」と大声を上げていた
— トルソー (@spq88) 2020年1月28日
卒論試問、思っていたのと違った。教授はずっとニヤニヤしているし准教授は満面の笑みでオタク語りをしていた
— トルソー (@spq88) 2020年1月27日
卒論試問で教授と准教授に言われたこと
— トルソー (@spq88) 2020年1月27日
「野心的」「歯切れのよい」「面食らう」「非常になんというかおもしろい」「大胆」「珍しい」「踏み込んでいる」「印象に残る」「論文というよりエッセイ」「でもウエルベックへの想いの強さが伝わってきたのでいいと思います」
あとぼくの卒論の最後の一文「来たるべき〈恋愛革命〉のために、我々はまず絶望しなければならないのだから」を准教授が満面の笑みで音読したので、みんなでニヤニヤした
— トルソー (@spq88) 2020年1月27日