禁煙日記 3日目(2回目)

 

以前は喫煙しながら作業するために休日でも積極的に外出し、喫茶店の喫煙席や喫煙階に居座っていたが、禁煙をはじめてからは喫茶店で過ごすということがめっきり減った。

 

院試勉強をしているときは、気分を変えるために近所にあるマクドナルドで勉強していたが、院試が終わってからはわざわざマクドナルドに行くことがない。それでずっと家にいる。一日中家にこもっていると、自由に扱える時間が最も多いはずであるのに、何故か外出したときよりも活動量が少なくなってしまう。時間はあるのに何もできなかったという事実に毎晩落ち込んでいる。では外出すれば良いではないかという話なのだが、根が出不精であり、「外出が面倒臭い、したくない」という気持ちがすべてに勝ってしまうので、外出できない。喫茶店で過ごす、だけではなくたとえば書店に行く、映画館に行く、旅行に必要なものを買いに行く、等々あらゆる「外出」ができない。しかしこれが、喫煙可能であれば話は別なのである。

 

禁煙前のぼくは、今に比べてかなり外出していた。なぜなら家のなかでは喫煙できないが、家の外では喫煙できるからだ。つまり、ぼくの場合、喫茶店で喫煙しながら勉強したり本を読んだりしようというのがいちばん最初にあり、そのついでに書店に行ったり映画館に行ったりという行為が伴うのだ。そう、外出の最大の動機は「喫煙」、さらに言えば「長時間の喫煙」なのである。それがなければ、外出しようという気にはなかなかなれない。また禁煙をはじめてからは、外出してもすぐに家に帰るようになった。というのも、喫煙できないのであれば、喫茶店に何百円も払う気は起きないからである。おかげで貯金が少しずつ増えている。節約のために禁煙するというのは、あながち間違いでもないのかもしれない。