禁煙日記 14日目

 

昨日の記事に「このふたり結局付き合ったんだ」というような反応をしている方を見かけたが、そうです付き合ったんです。その過程をエッセイ風に書いたものと、短歌と感想のやり取りを含めた本を作ったんです。紙版はありがたいことに売り切れましたが、PDF版は絶賛発売中なのでぜひ買って読んでみてください。紙版の再販はまったく予定にありませんが、映画化が決定するなりなんなりしたら再販すると思います。

 

今日の分の記事を書いていたら、また惚気話みたいになってしまったので削除して書き直しはじめた。以前までは惚気話といっても奇怪さの方が勝っていたので惚気感はあまりなかったが、最近は惚気話の惚気感が段々と増してきているような気がしており、控えるようにしている。しかしそれでも人は惚気てしまうのである(突然大きくなる主語)。

 

そもそも、なぜ惚気るのか。惚気話を聞かされる方からしてみれば、それはただの自慢であるのかもしれない。たしかに話す側にもそのような気持ちはあるだろう。しかしぼくが思うに、惚気て「しまう」理由は他にあるのだ。それは、「耐えられない」からだ。

 

恋人との交流のなかで心が揺さぶられるということは多々あると思うが、その感情の隆起の程度が大きくなると自分ひとりでは抱えきれなくなり、悶え死にそうになるのだ。これはオタクの言う「尊すぎて死ぬ」と近似した心性を持つと思われる。そして、その心的ショックを和らげるために、人に惚気るのだ。つまりぼくに惚気るなと言うことは、ぼくに死ねと言うことと同義なのである。だからこそ、これからも煙草と無理矢理に絡めて惚気話をしていこうと思うのでよろしく。