禁煙日記 2日目

 

朝から「煙草が吸いたーい」という気持ちで一杯だった。そんな状態でみなみ会館に『アンナ』を観に行った。劇中でみんなが煙草を旨そうに吸いまくるので、観ているあいだずっと口をもぞもぞさせてしまった。禁煙中に一昔前の映画(フランス映画に限らず)を観るのは危険。とても吸いたくなる。そういえば、煙草が出てくる映画を観たあとに吸う煙草はいつにも増して旨かったな。

 

映画と煙草といって一番最初に思い浮かぶのはトリュフォーの『突然炎のごとく』だ。マリー・デュボワが両切りの煙草の着火した側を咥えて息を吹き込むことで反対側から煙を出して機関車の物真似をする場面があるのだが、以前恋人の前でその真似をしたことがある。そのためにわざわざゴロワーズの両切りを買い、いざ着火した側を咥えてみると、口内に火は触れていないがやはり熱い。慌てて息を煙草に吹き込み、なんとか機関車の物真似をするデュボワの真似をすることができた。デュボワは劇中でわりと長く、しかも熱そうな顔ひとつせずに機関車の物真似をしていたので尊敬する。ちなみに、このまえ恋人の部屋にはじめてお邪魔したら、本棚に『突然炎のごとく』のDVDがあった。

 

ほかに映画と煙草というと、『サイコパス SS Case.3』の狡噛とフレデリカの会話の場面を見ていて、やはり映画に煙草は必要だと感じたことを思い出す。