禁煙日記 マイナス1日目〜0日目

 

マイナス1日目

 

実は約1ヶ月後に入院・手術を控えているのだが、今週の月曜日(2020年1月20日)に病院で入院前の説明を受けた際、「手術に影響が出るので、今すぐ禁煙してください。喫煙した場合、手術が延期になる可能性もあります」と言われたので、禁煙することにした。


喫煙歴は2年ほど。最初は半月で1箱ぐらいの頻度、一種のご褒美として吸っていたが、ここ1年ほどは1週間で2箱ほど、つまり1日にだいたい5本程度吸っている。いわゆるヘビースモーカーではまったくない。それゆえ、禁煙なんて簡単にできると思っていた。とりあえず月曜日は、吸わずに捨てるのはもったいないので手持ちの煙草をぜんぶ吸い切った。吸っている最中に、加熱式たばこ無料お試しキャンペーンの人が話しかけてきたので「明日から禁煙するので結構です」と断った。

 

 

0日目


翌日、禁煙初日。いつもは寝起きに喫煙するが、我慢する。特に禁断症状もなにもなく、午前が過ぎる。おかしくなりはじめたのは昼食を食べたあとだった。煙草が吸いたくてたまらないのだ。飴を舐めたり、チョコレートを食べたりと口のなかにものを突っ込んでおくことでなんとか乗り切ろうとするが、常に頭の片隅に「煙草!煙草!」と叫ぶ細胞がおり、何事にも集中できない。なんだか頭がふわふわする。しかし手元に煙草はない。コンビニに買いに行きそうになるが、「外は寒いぞ〜」と自分に言い聞かせることで外出する気力を削ぎ、堪える。

 

なんとか喫煙することなく、夕食の時間に達することができた。がんばった自分を讃えて夕食を食べる。煙草が吸いたくてたまらなくなる。そんなとき、自分が手巻きした煙草を入れておくためのシガレットケースを持っていることを思い出した。鞄からシガレットケースを取り出してみると果たして以前巻いた煙草が1本入っていた。たとえばこれを1ヶ月後まで置いていれば、乾燥してしまい吸えなくなるか、吸えたとしても旨くはないだろう。かといって捨ててしまうのはもったいない。頭のなかのワンガリ・マータイも「MOTTAINAI」と呼びかけている。

 

すこし暗くなりはじめたベランダで吸う煙草は非常に美味でありました。環境問題に配慮して吸う煙草は旨い。

 

その後、罪悪感に駆られてライターを処分した。